渡韓の囲碁・仲邑菫三段、国内で有終の美 「人生のほとんどが囲碁」

大出公二
【速報版ノーカット】仲邑菫三段、笑顔で「この道で生きて…人生のほとんどが囲碁だった」 国内最後の対局後のインタビュー=高津祐典撮影
[PR]

 囲碁強国の韓国に渡る仲邑菫(なかむらすみれ)三段(14)が19日、日本棋院棋士としての最終戦に臨み、勝って有終の美を飾った。15歳の誕生日である3月2日から韓国棋院の棋士になる。

 女流名人戦挑戦者決定リーグ戦で牛栄子(にゅうえいこ)四段(24)を破り、5勝1敗で打ち上げた。現在5勝0敗の藤沢里菜女流本因坊(25)に同星首位で並ぶ可能性はあるが、プレーオフは打たれず、藤沢の挑戦権獲得が確定している。

 仲邑は2019年、当時史上最年少の10歳でプロ入り。23年の女流棋聖戦で史上最年少の13歳のタイトルホルダーになった。通算成績は164勝88敗。この日の対局後、仲邑は「人生のほとんどが囲碁。この道で生きてきて、経験できないことを経験できている。よかったと思います。もっと努力して、強くて尊敬される棋士になりたいです」と話した。(大出公二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません