五穀豊穣願い 厳かに舞う 牧之原で「蛭ケ谷の田遊び」

林国広
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 静岡県牧之原市蛭ケ谷(ひるがや)地区に伝わる国指定重要無形民俗文化財「蛭ケ谷の田遊び」が蛭児神社で行われた。境内にたかれたかがり火の前で、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と子孫繁栄を祈る舞が奉納された。

 鎌倉時代から伝承されてきた神事で、笛などの鳴り物を使わずに、語りと所作だけで舞う。2012年、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 綾笠(あやがさ)に、はかまなどを身につけた地元の青年らが10日夜、太刀や木刀を振って祭りの場を清める「四方切り」や田植え、稲刈りの様子など計17演目を披露。集まった住民らは写真を撮るなどして厳かな舞を見守っていた。

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