オンライン受講にリスキリング 時代に先立つ放送大、果たす役割は

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山本知佳
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 学びたい人が、いつでも、どこでも学べる大学を――。そんな理念で始まった放送大学が今年度、創立40年を迎えた。学びのセーフティーネットだけでなく、オンライン授業やリスキリング(学び直し)など、多くの大学が近年力を入れようとしていることに、早くから取り組んできた。数ある大学の中で果たす役割とは。(山本知佳)

授業ネット配信は07年から

 放送大は1983年4月に設置され、85年に授業を開始した通信制の大学。教養学部1学部で、基本的に4年以上在籍し、所定の単位を満たせば学位を取得できる。書類のみの選考で学力試験はない。

 学生はオンラインやテレビ、全都道府県にある学習センターでの対面授業などを通して学ぶ。学位を取らない学生としても受講できる。昨年4月現在で、大学院を合わせて約8万5千人の学生が学び、全大学の中で最も多い。

 時代に合わせた変化の一つが、受講形態だ。

 当初はテレビとラジオ放送で…

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