韓国で高まるJ-POP熱 チケットは即完売、禁じられた音楽はいま

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ソウル=太田成美

 韓国の若者の間で、J―POPの人気が高まっている。2人組の人気音楽ユニット「YOASOBI」のコンサートは即完売し、ソウルの学生街ではJ―POPが流れるバーも盛況だ。かつては禁じられた日本の音楽がなぜ今、若者の心をつかんでいるのか。

 「♪知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよほら」。昨年末の紅白歌合戦にも出場したYOASOBIがソウルで昨年12月、2日間にわたって開いた初の韓国公演。4千人超のファンらで満席となった会場に、ヒット曲「群青」を大合唱する若者らの声が響き渡った。

 当初コンサートは1回だけの予定だったが、チケットは発売開始後わずか1分で完売。追加公演が決まったが、そのチケットも1分で売り切れた。

 4年前からファンだという大…

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この記事を書いた人
太田成美
ソウル支局
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー
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    田中知之
    (音楽プロデューサー・選曲家)
    2024年2月15日11時32分 投稿
    【解説】

    ちょっと自慢話みたいになってしまうので恐縮なのですが、私は2003年に初めて韓国ソウルにDJで呼ばれました。その時、まだ韓国では日本語の楽曲の公共のテレビ/ラジオでの放送は禁止されていました(僕FPMの楽曲はほとんどが英語詞だったので問題な

    …続きを読む
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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2024年2月14日15時32分 投稿
    【視点】

    2000年に日本の文部大臣として初めて訪韓したのが中曽根弘文氏でした。同行取材した私がソウルで書いた記事に、下記のような記述があります。 「『愛してる?』。ソウル市内を走る中曽根弘文文相の車に、通りにいた制服の女子高生が日本語で声をかけた

    …続きを読む