ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ支援に否定的なトランプ前米大統領に近い元テレビ司会者タッカー・カールソン氏の取材を受け、動画が米国時間8日に公開された。プーチン氏はバイデン米政権に対し「ロシアと交渉した方がいいのではないか」と発言。米世論の分裂を見透かすように揺さぶりをかけた。
ウクライナ侵攻後、プーチン氏が米欧や日本など「非友好国」からの単独取材を受けるのは初めて。侵攻を正当化するプロパガンダを発信したいプーチン政権の意向と、ウクライナ支援に懐疑的な世論に訴えかけたいカールソン氏の思惑との双方が反映された内容だ。
プーチン氏は、米国が米軍をウクライナに派遣する可能性を問われると「何のために?」と疑ってみせ「他にやることはないのか。米国は国境、移民、国家債務の問題を抱えている」と述べた。さらに「(ロシアと)協定を結べばいい」と続けた。
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