教団の接点追及され、いら立つ盛山文科相 「記憶がございません!」

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大久保貴裕

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が指摘される盛山正仁文部科学相は8日の衆院予算委員会で、野党側の追及に「記憶にございません」と10回以上繰り返した。7日の審議では「写真を見て、うすうす思い出してきた」と語っていたが、この日は答弁が「迷走」。野党はその資質を問題視する。

 「まったく記憶がございません! 記憶がございません」。盛山氏が8日の衆院予算委でこう繰り返し、いらだちを隠さなかったのは、事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したとされる問題で追及が続いた場面だ。

 盛山氏は2021年衆院選公示前の10月、教団の友好団体「世界平和連合」が神戸市で開いた国政報告会に出席。その場で憲法改正やLGBT問題への対応など、教団側が掲げる政策への賛同を求める確認書に署名し、推薦状を受け取ったとされる。関係者の証言を朝日新聞が報じた。

 この日の質疑では、立憲民主党の藤岡隆雄氏が「サインしたことは否定できないのか」とただすと、盛山氏は「記憶がない。その可能性はゼロとは言いがたい」と歯切れの悪い答弁。教団側に確認するよう求められたが、現在は関係を断っているとして「こちらから連絡をするつもりはない」と突っぱねた。

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