ユニクロにスタバ、iPhoneも ロシアで急成長「コピー経済」

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 ロシアがウクライナ侵攻を始めてまもなく2年。極めて厳しい米欧の制裁にもかかわらず、ロシアは一見すると「豊かな生活」を続けている。理由の一つが、外国製品にそっくりの「コピー経済」の急成長だ。衣料品やカフェ、映画スマホなど様々な分野で代替品が浸透している。

 昨年夏にオープンしたロシアのブランド「ジャスト・クローズ」。モスクワにある店内に入ると、ユニクロそのものの風景が目に飛び込んでくる。ユニクロによく似た赤地に白のロゴマークや商品棚など――。服には同じようなサイズのシールもある。

 モスクワに欧州最大の店舗を開いていたユニクロはロシアで人気が高かったが、侵攻後に閉店。跡地に出店したのがジャスト・クローズなどの地元ブランドだった。

 「ユニクロにはまったく及ばない」と厳しい声もあるが、店から出てきたパベルさん(35)は「デザインに力を入れ、品質と品ぞろえを向上させればユニクロに近づく」と話す。

コピー経済、後押ししたプーチン政権

 同じショッピングモールには…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年2月13日12時0分 投稿
    【視点】

    この「虚飾で実質の劣化をカバー」というスタイル、いずれ、そもそも的にどうしようもないマンパワー不足に直面する「現・先進国」の将来的な産業構造の一種の雛型になるような気がしなくもない。 この状況下、ロシアの文化はどのくらい「実質衰退」している

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年2月13日12時0分 投稿
    【視点】

    以前、私はあるネットメディアに寄稿したコラムで、ロシア現地事情に詳しい人のコメントを紹介する形で、「ロシア人は抜け穴を見付ける天才である」というフレーズを引用したことがある。あくまでも私自身の言葉ではなく、別の人の発言の引用だったのだが。

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