次の爆買い客はインド人? 人気旅行サイトCEOが案じる「障壁」も

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グルガオン=石原孝

 インドの若者たちが、日本の技能実習や特定技能の制度を利用して介護施設やホテルで働く動きが進んでいる。人の往来が増えることで、日本へのインバウンド需要の拡大を期待する声も上がっている。ただ、立ちはだかる壁も高いようだ。

 首都ニューデリー近郊にあるグルガオン。昨年末、日本行きを夢見る若者が集まる全国技能開発公社(NSDC)の施設を訪れた。

 問題:毎朝、花に水を○○○います。

 「この○○○の中に入る言葉は、『入れて』『やって』『入って』のうちどれですか?」

 教員が日本語で質問を投げかけると、インド人の20~27歳の女性12人が考え込む。正解が「やって」だと分かると、うなずいたり、ノートに答えを書き込んだり。

 彼女たちは約9カ月間にわたって日本語を学び、日本の介護や宿泊施設で働く予定だ。他の部屋ものぞくと、肌の色や顔つきが日本人に比較的近いインド北東部の若者が多かった。

■日本行きを決めたわけ…

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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2024年2月9日15時49分 投稿
    【視点】

    先日、日印関係史などが専門の笠井亮平さん(『インドの食卓』という著書があります)、日印インフルエンサーのMayoさんとインドの食について鼎談しました。そこでも話題になったのが、「インド人は食について保守的」ということでした。そもそもインドは

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