妹「認めて」姉「成長した」 37年ぶり姉妹同時戴冠の囲碁上野姉妹

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大出公二
終局後に数分の沈黙…仲邑菫女流棋聖 上野梨紗二段が初タイトル奪取 姉妹のタイトルホルダーに【第27期囲碁女流棋聖戦】

 5日の囲碁女流棋聖戦三番勝負の第3局で仲邑菫(なかむらすみれ)女流棋聖(14)を破り、初タイトルを獲得した囲碁の上野梨紗二段(17)の姉は、上野愛咲美(あさみ)女流名人(22)=女流立葵杯と合わせて二冠。姉妹の同時戴冠(たいかん)は37年ぶりの快挙だ。「順当にいけば2連敗で終わり」と思っていた姉は、予想を覆した妹を「よくがんばった」とたたえた。

 タイトル戦の当日、姉は自身の対局でタイトル戦の会場と同じ日本棋院東京本院に来ていた。勝って対局を終えると報道陣に、妹のタイトル奪取について聞かれた。すると隣にいた妹との即興の対談が始まった。

 姉「シリーズ前、妹は菫ちゃんに0勝6敗で勝ったことがなかったので、順当にいけば2敗して終わりだなと。(完敗した)1局目のあと、ものすごい自信をなくしてたので、一応自信をつけてもらえるようなことを言ったような気がするんですけど」

姉「本当に強いのかな」 妹「負けたんだから」

 妹「形勢がいいときはもっと…

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