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フラット35悪用し詐欺容疑 ローン最大手アルヒ代理店元社員ら逮捕

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福冨旅史 三井新
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 無職なのに仕事をしているとうそをつくなどして住宅ローン「フラット35」に申し込み、融資金をだまし取ったなどとして、警視庁は5日までに国内最大手の住宅ローン専門会社「SBIアルヒ」の店舗を運営していた会社の元社員や、指定暴力団組員ら男5人を詐欺や有印公文書偽造・同行使などの疑いで逮捕した。捜査関係者などへの取材でわかった。

 フラット35は、政府が約7千億円出資する独立行政法人住宅金融支援機構」と民間金融機関が提携し、提供する最長35年の全期間固定金利の住宅ローン。金利引き下げに一部で国の補助金が使われ、2022年度は約252億円だった。警視庁は、住宅取得を支援する国の仕組みが暴力団に悪用されたとみる。

偽の健康保険証や在職証明書 2800万円詐取の手口は

 捜査関係者によると、逮捕されたのは他に、無職の男1人と不動産仲介業の男2人。5人は共謀して20年ごろ、無職の男が戸建て住宅購入のためアルヒの店舗を通じてフラット35に申し込む際、健康保険証や企業の在籍証明書などを偽造し、アルヒ側から融資金約2800万円をだまし取った疑いがある。アルヒ本社からの相談を受け、警視庁が捜査していた。

 組員は無職の男から相談を受け、不動産仲介業者を紹介。業者はアルヒ店舗への必要書類の提出を代行していたという。

事件の舞台はアルヒのフランチャイズ

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 アルヒによると、店舗には直…

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