前橋市長に元県議で弁護士の小川晶氏が初当選 自公系の現職敗れる
杉浦達朗 吉村駿
前橋市長選は4日投開票され、元県議で新顔の小川晶氏(41)が、4期目を目指した現職の山本龍氏(64)との無所属同士の一騎打ちを制し、初当選した。投票率は39・39%(前回43・16%)。
【確定得票】
当 小川 晶氏 60486
山本 龍氏 46387
連合群馬の推薦と共産系市民団体の支援を受けた小川氏に対し、山本氏は自民県連と公明県本部の推薦を受けており、実質的に与野党対決の構図となっていた。前橋市では初の女性市長となる。
小川氏は選挙戦で、前橋市職員が逮捕される官製談合事件が近年相次いだことや山本氏の多選を批判。「しがらみのない、クリーンな前橋を」と市政の刷新を訴えた。当選確実の報道を受け、「『今の政治を変えなければ』と思っていた市民が、思った以上に多かったということだ」と強調した。
小川氏は、立憲などの政党の推薦は受けない「市民党」をアピール。自民党派閥をめぐる政治資金パーティーの裏金問題の影響について問われると、「政治とカネの不祥事に厳しい意見を言ってくれる市民もいたが、地方政治には政党は関係ないと思っている。政党の垣根を越えて市民のために市政を進めていきたい」と話した。
山本氏は前回市長選で分裂し…