留置場で19歳男性死亡、高島平署員5人送検 適切な措置怠った疑い

小寺陽一郎
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 警視庁高島平署の留置場で昨年4月、勾留中の男性(当時19)が死亡し、警視庁は2日、留置場などを担当していた警部(57)ら33~60歳の男性署員計5人を業務上過失致死容疑で書類送検し、発表した。

 人事1課によると送検容疑は、男性が体調を崩したのに昨年4月15日午後2時から同2時45分ごろまでの間、適切な措置を取らず、同16日午前6時ごろに搬送先の病院で死亡させたというもの。

 同課によると、男性は大麻取締法違反容疑で逮捕され、同月13日に同署の留置場に収容された。糖尿病の持病があり、署員が都外のかかりつけ医に電話で聞くと、「短期的には問題ないと思われる」と言われたという。

 その後、男性は複数回嘔吐(おうと)したり発熱したりした。2日後の同月15日午後2時ごろ、嘔吐(おうと)に血が混じって自力で立てなくなり、車いすに乗って裁判所の勾留質問に向かった。署員は16日午前に医師に受診できるよう手配したが、同日午前4時45分ごろ、留置場内で呼吸や意識がない状態で見つかり、同午前6時ごろに重症糖尿病で死亡した。

 書類送検された5人は「軽度の糖尿病だと認識していた」などと話しているという。(小寺陽一郎)

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