桐島名乗る男、「誰の支援も受けず」と告白も 逃亡生活解明は困難に

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 「内田洋」という男が偽名だと明かしてから4日。連続企業爆破事件の桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日、死亡した。1970年代に日本社会を震撼(しんかん)させた事件から半世紀。「最期は本名で」と突然告白した男は、公開の場で語らないまま去ることになった。

 29日早朝、警察関係者の間に神奈川県鎌倉市の病院に入院する男の死亡情報が駆け巡った。その4日前、「自分は桐島聡だ」と打ち明けた男だった。末期がんで重篤な状態で搬送され、「最期は本名で死にたい」と話していたという。

 桐島容疑者は広島県出身。県内の高校を卒業し、明治学院大に入学した。東アジア反日武装戦線のグループ「さそり」のメンバーとなり、1975年4月の韓国産業経済研究所爆破事件に関与した疑いで、翌5月に指名手配された。

 桐島容疑者は他に「間組(当…

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