「レイシャル・プロファイリング」初の提訴 外国出身者「人種差別」
金子和史
人種や肌の色を理由に捜査対象を選別する「レイシャル・プロファイリング」によって繰り返し職務質問(職質)を受けたのは人種差別で憲法に違反するとして、外国出身の20~50代の男性3人が29日、国と東京都、愛知県に計990万円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴した。
原告の代理人弁護士によると、レイシャル・プロファイリングの違法性を問う訴訟は初めてとみられるという。
訴状によると、3人は米国、パキスタンなどの出身で、日本国籍や永住権を取得している。警視庁や愛知県警の警察官から職質を受けたが、明確な理由の説明はなかった。うち1人は約20年間で少なくとも70回は職質を受けた。運転中の職質では「外国人が運転するのは珍しいから」と言われたこともあったという。
外見のみ着目「違法な警察権行使」
原告側は訴状で、外見のみに…