高市氏「万博延期すべき」と首相に進言 能登地震への対応優先を主張

岸田政権能登半島地震

目黒隆行
[PR]

 2025年の大阪・関西万博をめぐり、高市早苗経済安保相が岸田文雄首相に対し、能登半島地震からの復旧・復興を優先するべきだとして、開催延期を進言していたことが27日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、高市氏は今月16日、首相官邸で首相と面会した際、被災地では復旧・復興に向けて資材や人手が不足していることから、開催を延期し、震災対応を優先すべきだとの考えを伝えた。

 一方、開催するかどうかの判断については、最終的に首相の判断に従うとも伝えたという。高市氏は、27日に開かれた長野市内の会合で、首相に進言したことを明らかにした。

 大阪・関西万博の開催をめぐっては、自見英子万博相は12日の記者会見で、「現時点では中止や延期については考えていない」と述べた。そのうえで「災害からの復旧・復興を最優先とし、建設事業者の状況も把握しながら、万博の準備に向けてどう進めることが最適か検討したい」と述べていた。(目黒隆行)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2024年1月27日21時46分 投稿
    【視点】

    万博の延期・中止論を見るたびに、東京五輪前の国立競技場の建設を巡るゴタゴタを思い出す。 国立競技場は最後は政治判断でコスト抑制を最優先した結果、収支を合わせにくい仕様となってしまい、国が数十年間、年数十億円規模で運営費の補填や修繕費の

    …続きを読む
能登半島地震

能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]