ロシア国防省が「アフリカ部隊」創設 旧ワグネルの権益維持ねらう

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 ロシア国防省が民間軍事会社ワグネルに替わる「アフリカ部隊」を創設し、アフリカでの権益維持に乗り出した。ロシアメディアによると、今年末までに親ロシアの5カ国に展開する計画だという。ワグネル解体後もアフリカでの影響力を拡大し、米欧の排除を進める狙いとみられる。

 アフリカ部隊のテレグラムチャンネルは24日、西アフリカブルキナファソに100人の部隊が到着したと明らかにし、空港で輸送機から荷物を下ろしている写真も投稿した。

 旧仏領のブルキナファソでは2022年のクーデターで軍事政権が誕生したが、イスラム系武装組織との戦闘が続く。隣国のマリやニジェールとともにロシアに接近し、ワグネルが戦闘員を派遣しているとの指摘もあった。

 アフリカ部隊は「(ブルキナファソの暫定大統領の)指導者トラオレ氏と国民をテロリストの攻撃から守る」と主張。近く200人が追加で配備されるとしている。

親ロシアのアフリカ5カ国に展開か

 ロシアの有力紙コメルサント…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年1月27日9時46分 投稿
    【視点】

    やはりウクライナ戦争にしてもその構造は、直接「戦地」となる一角とその周囲だけではなく、ワールドワイドな全体のカラクリを視野に入れねば理解できない。 要するにロシアは「お上品な」西側欧米諸国が手を出すことを躊躇する的なエリアから積極的に「養分

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年1月28日11時15分 投稿
    【視点】

    ロシアの論壇で私の目に留まった範囲内では、「新社会研究所」のヴァシーリー・コルタショフ所長が、本件につきコメントしていた。 所長によると、独自のルールを持ち統制が難しかったワグネルという民間軍事会社に代わり、明確に組織された国防省の特別部

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