からだから沸き上がる、予想不能な演奏 即興音楽で会場一つに
寺島笑花
情熱的なドラムに、ギターの弾き語り。
曲が終わったかと思いきや、かすかに響くドラムの音。
「次は何が起こるのだろう」。音を待つ沈黙もまた、ステージだ。
メンバーの体から湧き上がる音とリズム。
そのエネルギーが、見る人を圧倒する。
障害のある人もない人も一緒になり、多様な楽器を演奏して歌い、踊る「音遊びの会」。神戸を拠点に活動する即興音楽集団に迫ったドキュメンタリー「音の行方」が8日、長崎市のチトセピアホールで上映された。
「音遊びの会」の始まりは2005年。即興音楽や音楽療法を研究していた大学院生が、知的障害のある人との即興演奏に着目。地域の音楽家などに声をかけて立ち上げた。
現在のメンバーは障害がある…