海自から都庁へ、趣味は献血 東京・八王子市長選制した初宿氏とは
藤田大道
21日に投開票された東京都八王子市長選で初当選した初宿(しやけ)和夫氏(59)=自民党、公明党推薦=は若かりし頃、海上自衛隊員だった。その後、都職員に転じてからは、都立大の八王子移転や新型コロナ対応に携わった。
「わたしは政治経験ゼロ。これまで海上自衛隊で国防を、都においては新型コロナ対策で国民の生命と財産を守ってきました」
初宿氏は選挙戦最終日、JR八王子駅前でそう声を張り上げた。
アルバイトをしながら通った愛知県の高校を卒業後、「三食食べることができる」と海上自衛隊に入隊した。
20代前半で都庁へ。コロナ禍においては、「ワクチン配分など健康管理担当の局長として奔走」(小池百合子都知事)してきたという。そんななか、60歳の定年を目前に自民・公明両党からの打診を受けて市長選立候補を決意した。「35年の行政経験を、自治体経営というかたちで生かしてみたい」という思いからだった。
名字は近江商人で知られる滋…