八王子市長選、自公推薦候補が逆風かわし当選 自民・萩生田氏の地元
藤田大道
東京都八王子市長選が21日に投開票され、無所属新顔で前都人事委員会事務局長の初宿(しやけ)和夫氏(59)=自民党、公明党推薦=が、他の新顔4氏を破って初当選を決めた。当日有権者数は46万8256人、投票率は38・66%(前回31・46%)だった。
初宿氏は、自民、公明両党からの打診を受けて昨年11月に都庁を退職。退任を表明した石森孝志(たかゆき)市長(66)から後継指名を受け、「石森氏のバトンを受け継ぎ、八王子を次のステージへ進めていく」と訴えた。都職員として携わった新型コロナ対応などの経験を語りつつ、給食費の無償化や小中学校へのエアコン導入といった公約を掲げた。
市議会でも過半数を占める自公両党は組織戦を展開。菅義偉前首相や茂木敏充幹事長らが応援に入った。さらには日本維新の会の支部に当たる東京維新の会が急きょ支援に回ったほか、都職員時代の上司だった小池百合子都知事も選挙戦終盤に応援に駆けつけ、初宿氏を後押しした。
政治資金パーティーをめぐる…
- 【解説】
当日の出口調査では野党系がやや先行していても、期日前調査で組織票が先行して大きく積まれていると開票の結果、逆転することがままあります。八王子市は固い組織票をもつ公明党が強い地域で、2022年参院選の比例票をみると、立憲民主党を大きく上回るレ
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