ふるさと納税で気動車の運転士に!高千穂町が「あま鉄」を活用

星乃勇介
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 高千穂町ふるさと納税の返礼品に、鉄道ファンが喜ぶ一品が加わった。かつて旧高千穂鉄道を走っていた本物のディーゼルカーの運転体験だ。制服や制帽も貸してもらえる。高千穂に寄付して「しゅっぱつしんこー!」やりませんか?

 期日は2月14、21日など6月までの10日が設定され、いずれも1人限定。午前9時~正午、午後1~3時のどちらかで、オリエンテーションや記念撮影を含め、所要時間は85分だ。実際の運転体験はこのうち45分が充てられている。

 動かせるのは、旧高千穂鉄道の気動車「TR―202」で、そばに指導運転士がつく。ほかにポイントの切り替え作業や車両ドアの開閉、車掌のアナウンス体験など、盛りだくさんだ。

 寄付額は30万円で現地までの移動費は寄付者持ち。楽天ふるさと納税(https://item.rakuten.co.jp/f454419-takachiho/a-205/別ウインドウで開きます)から申し込める。問い合わせは高千穂まちづくり公社(0982・72・5048)。

 旧高千穂鉄道は元々宮崎県延岡市熊本県を結ぶ九州横断鉄道として計画された路線の一部で、戦後、延岡―高千穂間の約50キロが開通した。しかし、旧国鉄の分割民営化に伴い、1989年から第三セクターの「高千穂鉄道」になった。

 2005年の台風14号で橋が流されるなどして08年に廃線に。その後「高千穂あまてらす鉄道」(通称あま鉄)に衣替え。高さ105メートルの高千穂鉄橋を含む町内の一部区間約5キロを30分間、カートに乗って楽しむ体験型観光ツールとして人気を集めている。

 あま鉄には、旧高千穂鉄道時代の気動車(ディーゼルカー)があり、定期的に有料の運転体験会を開いている。今回、これが返礼品の素地になった。(星乃勇介)

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