日本語教育の凄腕 カード使って「見える化」、学んだ外国人2万人超

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織田一

凄腕しごとにん 江副隆秀さん(73)

新宿日本語学校 校長

 多くの外国人にとって日本語のハードルは高い。米国務省は「英語話者には最も習得が難しい外国語」に分類している。ラテン系やゲルマン系の言語とは構造が全く違う。ひらがな、カタカナ、漢字の3種類の文字を併用。そのうえ「助詞」の使い分けが日本人でも迷うほど複雑だからだ。

 そこで取り組んできたのが「日本語の見える化」。日本語の文章を「情報」と「述部」、その二つをつなぐ「助詞」の三つに分解。同時に、名詞や動詞、助詞など各品詞を色分けしてカードにした。

 例えば「学校へ行く」だと、情報の部分は「学校」で、黄色の名詞カード。述部は「行く」で、緑色の動詞カード。その間に白色の助詞カードの「へ」を挟む。

 日本語教育では戦前から「助…

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