「悪政は当たり前」という諦め それでも変えられるのは市民だけ

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聞き手・田中聡子

 「政治とカネ」がまた問題になっています。一生懸命パーティー券を売り、裏金をためる政治家の姿に、政治に声を届けようと運動する市民は何を思うのでしょうか。インボイス制度の反対運動に取り組む小泉なつみさんに話を聞きました。

     ◇

強い者を向く政治

 インボイス制度に反対する運動を2年前に始め、国会議員へのロビー活動や署名の提出などをしてきました。こんな運動をしている私ですら、今回の裏金問題を見て「まあ、そんなもんだよね」という感じです。

 それほどまでに、「悪政は当たり前」という考えが身に染みついてしまっていることに気づかされました。政府や与党はお金でも権力でも、強い者の方を向いている。そういう「お友達」の輪の中で物事が決まっていく。そこに、驚きはもうないんです。

メディアにも問題

 同じことが報道機関にも言え…

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    本田由紀
    (東京大学大学院教育学研究科教授)
    2024年1月23日11時0分 投稿
    【視点】

    記事で指摘されている、「おかしい」「変えなければ」という考え方のためには、「あるべき姿」「目指す方向」といった、理念や目標、構想が必要である。 しかし、日本の中で往々にしてありがちなのは、周りを見て「どうやらそういうことになっているようだ」

    …続きを読む
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