「泥かぶる人間なぜいない」刷新本部欠席の安倍派5人衆に向く矛先

有料記事岸田政権自民

藤原慎一 今野忍

 自民党が16日に開いた政治刷新本部の2度目の会合は、党所属の全国会議員に門戸を開いた。11日の初会合と同様、無派閥からは派閥解消論があがった一方、存続派からも、従来の派閥のあり方の見直しを求める意見が相次いだ。

 「今は党が面倒を見てくれるから派閥は必要ない」。無派閥の閣僚経験者は会合で、そう言い切った後、「総理が(解消を)決断できれば『大宰相』になれるが、弱腰な対応をすれば致命的だ」と訴えた。岸田文雄首相は表情を変えずに聞いていたという。初会合で解消を訴えた最高顧問の菅義偉前首相は刷新本部のメンバー以外の発言を優先させる方針を受け、この日は意見を述べなかった。代わりに菅氏に近い無派閥の若手が解消論を唱えた。

 批判の矛先が安倍派の幹部に…

この記事は有料記事です。残り1452文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
今野忍
政治部|与党担当
専門・関心分野
国内政治、外交・安全保障
  • commentatorHeader
    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年1月17日6時19分 投稿
    【視点】

    「泥をかぶる」というとその人は悪くないみたいですが、本当にそうなのか。安倍派の幹部らはまだ何も公に語っていません。派閥ぐるみの裏金問題が最も根深いであろう安倍派の幹部らに、なぜあなたたちの活動にはそんなにお金がかかるのか、それは裏金にしない

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2024年1月17日10時42分 投稿
    【視点】

    派閥解消論が出てきているようですが、自民党内に派閥がなぜできるかということを考える必要があるでしょう。それには、いくつかの理由がありますが、まず重要なのは自民党のトップである総裁選の存在です。 総裁選で総裁の座を取りに行くためには数が

    …続きを読む
政治資金問題

政治資金問題

「政治とカネ」にかかわる問題が浮上しています。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]