自民党が16日に開いた政治刷新本部の2度目の会合は、党所属の全国会議員に門戸を開いた。11日の初会合と同様、無派閥からは派閥解消論があがった一方、存続派からも、従来の派閥のあり方の見直しを求める意見が相次いだ。
「今は党が面倒を見てくれるから派閥は必要ない」。無派閥の閣僚経験者は会合で、そう言い切った後、「総理が(解消を)決断できれば『大宰相』になれるが、弱腰な対応をすれば致命的だ」と訴えた。岸田文雄首相は表情を変えずに聞いていたという。初会合で解消を訴えた最高顧問の菅義偉前首相は刷新本部のメンバー以外の発言を優先させる方針を受け、この日は意見を述べなかった。代わりに菅氏に近い無派閥の若手が解消論を唱えた。
批判の矛先が安倍派の幹部に…