子どもの死者1万人超、1千人が足失う ガザでの戦闘、犠牲止まらず

イスラエル・パレスチナ問題

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 パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は13日、2023年10月7日以降のパレスチナ側の死者数が2万3843人、負傷者が6万317人に上ったと明らかにした。保健省によると、ガザの市民の20人に1人が死傷者または行方不明者になっているという。10月7日のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から14日で100日が経つが、犠牲者は増え続けている。

 国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は11日、「約100日間の戦争で1万人以上の子どもが殺された」と伝え、即時停戦を求めた。

 セーブ・ザ・チルドレンの声明によると、ガザ地区では約110万人の子どもが暮らし、総人口の1%に当たる1万人以上の子どもが死亡した。約1千人が片足または両足を失い、そのほとんどが麻酔なしで切断されたという。声明では、「ガザの子どもたちは、人生を変えるような傷を負い、病気を患い、両親や愛する人を失うなどの恐怖に耐え、不確かな未来の恐怖に直面している」と訴えた。さらに、ガザ地区で子どもに必要な人道支援は整っておらず、「すべての当事者は、今すぐに停戦に同意しなければならない」とも付け加えた。

 一方、イスラエル首相府は12日、ネタニヤフ首相が同国の対外諜報(ちょうほう)機関モサドに指示を出し、ハマスがガザで拘束している人質に必要な医薬品を届ける計画を、カタールに提案したと明らかにした。首相府は声明で「イスラエルによるガザ地区への人道支援の一環」としている。医薬品は数日中に届けられる予定という。

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