「病院にも、避難所にも、とにかく水がない」北海道大学病院DMAT
松田昌也
能登半島地震で石川県に派遣されていた北海道大学病院(札幌市)の災害派遣医療チーム(DMAT)が12日、現地から戻った。被災地の医療体制や衛生環境は厳しい状況が続いており、リーダーを務めた救命救急センターの吉田知由(ともなお)医師(42)は「病院にも、避難所にも、とにかく水がない。このままだと感染症が蔓延(まんえん)しかねない」と水道の早期復旧の必要性を強く訴えた。
北大病院DMATは厚生労働省からの要請で8日に札幌を出発。同時に道内各地の病院に所属する複数のDMATにも、能登中部の公立能登総合病院(七尾市、病床数434)へ集結するよう指示が出た。
DMATは医師1人、看護師2人、事務担当1人の4人1組が基本編成だが、今回の北大チームは、現地の情報が不十分だったため、院内の勤務シフトをやりくりし、医師2人、看護師3人、事務担当(薬剤師、臨床検査技師)2人の手厚い編成で送り出された。
コロナやノロ、感染症の増加も
富山空港を経由し、レンタカ…