物価高騰が続く中、東京都世田谷区は11日、区独自のデジタル地域通貨「せたがやPay」で、最大20%のポイント還元キャンペーンを2月に再開すると発表した。昨年7～8月に実施して以来の高い還元率となる。国の重点支援地方交付金を活用するという。

　このキャンペーンに参加するには、デジタル地域通貨「せたがやPay」のアプリをダウンロードしたスマートフォンを使い、電子決済することが必要となる。

　「せたがやPay」は区民にかぎらず、区内での買い物なら誰でも利用できる。区によると、累計利用額は昨年末に200億円に達し、登録店舗は5千店まで増えたという。

　保坂展人（のぶと）区長は11日の会見で「現在はセブン銀行での現金チャージが必要だが、今後はオンラインチャージも導入し、利便性を高めたい」と述べた。

　2～3月は最大20%、4～5月は最大10%（いずれも最大1万円分まで）還元し、還元額が予算に達した時点で終了するという。（中村英一郎）