海底の3断層が連動か 能登半島沖「S字型に次々と」長さ120km

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竹野内崇宏

 能登半島地震では、長さがそれぞれ数十キロにわたる三つの断層が連動した結果、広範囲の強い揺れや、津波の発生にもつながった可能性があることが、八木勇治・筑波大教授(地震学)の解析でわかった。

 1日のマグニチュード(M)7・6、最大震度7を記録した地震では、気象庁や国土地理院の解析によると、能登半島西端から新潟・佐渡島近くの日本海まで、長さ130~150キロに及ぶ地下の断層が破壊された可能性がある。

 一方これまでに、震源域に近い能登半島北方の沖合には長さ数キロ~数十キロの海底活断層が複数連なっていることが指摘されてきた。

 そこで八木さんは、今回の断層破壊がどのように進行していったのかを、観測された地震波をもとに詳しく調べた。

 その結果、計46秒ほどをかけて、能登半島周辺の三つの領域の断層が次々に破壊されたという流れがみえてきた。

 最初の断層破壊は、約3年間…

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能登半島地震

能登半島地震

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