石川県能登地方を震源とする地震により北陸の一部では通信や物流などインフラが混乱し、企業が復旧を急いでいる。被災地に集積する機械産業メーカーなどは冬季休暇明けの生産再開に向け、設備の点検や部品供給網の確認に追われている。
地震直後からNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社で通信障害が発生した。3日午後5時現在も、被害が大きかった石川県七尾市や輪島市、珠洲市などの一部地域で携帯電話サービスが利用しづらい状況が続いている。ソフトバンクでは、加えて新潟県糸魚川市でも通信障害が継続中という。主な原因は停電だ。ドコモ担当者は「現地では道の寸断や余震が続いており、復旧のメドが立たない」と話す。他の3社も同様の状況だ。
物流にも大きく影響が出てい…