ハーバード大学長が辞職 「反ユダヤ行動を許容」と批判 盗用疑惑も
ニューヨーク=中井大助
米ハーバード大のクローディン・ゲイ学長は2日、辞職すると発表した。昨年10月にイスラム組織ハマスとイスラエルの交戦が始まって以来、対応をめぐる批判が続き、学術論文での盗用疑惑も指摘されていた。ゲイ氏は「辞職することが、ハーバードの利益に最もかなっていることが明らかになった」としている。
ゲイ氏は政治学者出身で、同大教授などを経て2023年7月に第30代学長に就任した。同大の学生新聞などによると、1636年に創設された同大では初の黒人学長で、女性としても2人目だったが、史上最短の任期で終わった。今後は教授として同大にとどまる見通し。
ハーバード大は、ハマスによる大規模攻撃が23年10月7日に起きてからすぐに非難声明を出さず、その後も「学内で反ユダヤ的な行動を許容している」などと批判されていた。著名な卒業生らからは、ゲイ氏の辞任を求める声が出ていた。
同様の指摘が他の大学につい…
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