映画「ガチャコン!」、第3弾を制作へ 近江鉄道を守るヒーロー描く

松浦和夫

 近江鉄道(本社・滋賀県彦根市)の沿線や魅力を発信しようと、映画「ガチャコン!」の第3弾が制作されることになった。東近江市内を舞台にした映画「大逃亡」も同時に制作する。有志でつくる制作実行委員会が、出演者や寄付を募っている。

 東近江市出身の映画監督で俳優のムラヤマ・J・サーシさん(46)が脚本・監督を手がける。ガチャコンは近江鉄道の愛称。これまで「親子愛編」「青春編」を制作し、ユーモアにあふれる内容が人気を集めてきた。

 第3弾は「ヒーロー編」。宇宙からやってきた悪の組織が、各地のインフラ破壊をもくろむ。近江鉄道は社長直属の「ヒーロー部」を設立。レッド、ブルー、イエローの3人は、果たして鉄道を守ることができるのか、というストーリー。

 沿線の駅や駅にまつわる店、鉄道ファンのお気に入りスポットなどでロケをし、近江鉄道をPRするという。

 「大逃亡」は、1泊2日のキャンプに出かけたサラリーマン一家がトラブルに巻き込まれ、東近江市の愛東、湖東、永源寺の住民に追われるはめに。3地区の道の駅など約20カ所で撮影する。

 ムラヤマさんは約25年前、お笑い芸人としてデビュー。昨春、東京から東近江市にUターンした。「東近江を映画・映像のまちにしたい」との思いから、近江鉄道沿線以外の人たちにも関心を持ってほしいという。

 二つの映画の出演者オーディションは、2月18日午後1時から東近江市の八日市コミュニティセンターで。いずれも5月に現地で撮影し、今秋に上映会を予定している。

 映画には、それぞれ地元住民ら200~300人に出演してもらう計画だ。1月17日にあった制作発表会で、ムラヤマさんは「たくさんの人に出てもらい、自分たちでも映画をつくることができると感じてほしい」と話した。

 出演者オーディションや寄付の申し込みはQRコードから。問い合わせは実行委員会委員長の奥村さん(090・5251・3376)へ…

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トク】締め切り迫る!記事が読み放題!スタンダードコース2カ月間月額100円!詳しくはこちら