「当事者として何が伝えられるか考えた」 伊藤詩織さん、初監督映画

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聞き手・五十嵐大介
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 1月に米ユタ州で開かれたインディペンデント映画の祭典「サンダンス映画祭」で、性被害を実名で告発したジャーナリスト伊藤詩織さんのドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」(日本での公開は未定)が出品された。現地で取材に応じた伊藤さんに、作品への思いを聞いた。

 ――なぜこの映画を作ろうと思ったのですか。

 「事件直後の2015年、捜査が信用できないという理由から録音を始めました。(性被害について)公にしたのが17年でしたが、そのときに反発や脅迫が続いた。もともと法律が変わらないといけないと思っていましたが、こんなに被害に対する見方が温かくないものなんだと体感しました。一当事者として何が伝えられるかを考えたときに、ドキュメンタリーという形で伝えられないかと思ったのがきっかけでした」

スマホで撮影、400時間分の映像

 ――スマートフォンなどで撮…

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