能登半島地震では、水道や道路などの復旧がなかなか進まない状況が報じられ、SNSなどの発信も続いている。実際にどれほど進んでいないのか。朝日新聞では、石川県災害対策本部が公表している被害状況のデータをグラフ化し、推移を調べた。
石川県のまとめによると、能登半島地震の死者数は1月29日現在で238人。被災から1週間の7日時点で把握できていた死者数は、その5割強にあたる128人だった。
一方、2016年に起きた熊本地震では、熊本県のまとめによると、被災1週間の時点で全体の8割を超える死者が把握できていた。
また、能登半島地震の避難者数は被災3日後が最多で、約3万3500人。29日現在でも1万3千人を超えていて、ピーク時の4割ほどまでにしか減っていない。熊本地震では、被災から28日後にはピーク時の1割ほどになっていた。
断水戸数も同様で、能登半島…