韓国ドラマはなぜ強い 「私の解放日誌」脚本家が明かす台詞・作劇術
テレビ時評 長谷川朋子
「ありのままの相手を受け入れる姿に人間の強さが表れる」。韓国屈指の脚本家パク・ヘヨン氏が語った言葉だ。それがごく普通の主人公であればなおさら強調されるという。「作品を見てくれる人に勇気を与えることができるはず」とも続けた。
3~5日に石川県七尾市で開かれた国際会議「第16回アジアテレビドラマカンファレンス」に参加したパク氏に、韓国ドラマがなぜ世界中で評価されるようになったのか、その答えを求めて直接、話を聞いた。
Netflixで配信中の代表作ドラマ「私の解放日誌」はまさに、平凡な毎日を繰り返す3きょうだいが主役。自分自身を理解し、解放していく過程をつぶさに描く。決して大げさな出来事は起こらない。あくまでも日常生活の中で人として成長する物語であり、だからこそリアリティを感じさせ、登場人物たちの小さな勇気の積み重ねが心に刺さる。
あえて状況説明を省き、凝縮…
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