「大臣になりたい時はワンワンと…」 二階氏激怒、自見氏の退会拒否

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白見はる菜 明楽麻子
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 自民党二階派に所属する自見英子地方創生相(47)が22日、派閥を退会する考えを表明した。閣僚を続けるうえでの「政治家個人の判断」と説明した。だが、二階俊博会長(84)は周囲に自見氏への怒りをぶちまけ、派閥側は退会を認めなかった。混乱の背景に、派閥という存在への向き合い方の違いが透ける。

 22日午前、自見氏は国会内で記者会見し「政策集団・志帥会(二階派)を退会することにした。退会届を提出した」と発表した。「国民の真摯(しんし)な声にしっかりと耳を傾け総合的に考えた」「二階会長にもお話ができている」とも語った。

 その直後、同派の武田良太・事務総長はこんなコメントを発表した。「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」

 二階派をめぐっては19日…

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2023年12月22日19時58分 投稿
    【視点】

    自見氏の派閥離脱の理屈は確かによく分からず、不思議に感じていた。自見氏と小泉法務大臣の2人は確かに二階派所属で、その二階派が強制捜査を受けているという事実は重い。それに、小泉氏は検察を所管する法務大臣である。李下に冠を正さずということで、小

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    天野千尋
    (映画監督・脚本家)
    2023年12月23日21時35分 投稿
    【視点】

    「辞めるなら、あいつの政治生命は終わりだ」とありますが、そもそも政治生命が終わるかどうかを決めるのは本来は国民のはずです。 「誰のおかげで大臣になれたんだ」も、岸田首相が繰り返す「適材適所」と全く矛盾しています。 こんなコメントが出てく

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