自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題。
長崎県大村市にある谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=の事務所の前には連日、多くの報道陣が集まっている。ただ、事務所を出入りする関係者の姿はほとんどない。
関係者と思われる女性は「本人がここに来ることは通常はまずないと思う」と言葉少なに話す。
この問題では、各議員が集めたパーティー券収入について、派閥の政治資金収支報告書には販売ノルマ分のみを載せ、ノルマ超過分は記載せずに裏金として議員側に還流。還流分は支出にも載せず、受領した議員側も自身の政治団体の収入に載せない運用にしていたとされる。
谷川氏は、直近5年間で4千万円超のキックバック(還流)を受けた疑いをもたれており、地元・長崎の支援者らから説明を求める声が出ている。
谷川氏は12月10日、長崎市で報道陣の取材に応じた。
「言いませんと言っているじゃないの」
「清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」
自身のコメントを読み上げた後、質問を重ねる報道陣に「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」といらだった様子をみせた。
谷川氏は長崎・五島出身。長…