17日から18日にかけて報じられた複数の世論調査の内閣支持率は、岸田政権の窮状を反映するかのように、発足から最低の数字が並んだ。週末、選挙区で有権者の批判に直面した自民議員は、永田町に戻ると岸田文雄首相への不満や不安を口々に語った。
四国選出の議員は「地元でたくさん叱られた。高齢者層の批判が強い」。神奈川県選出の議員は「岸田首相は、右の人にも左の人にも批判されている。都市部の無党派層は厳しい」と話した。
朝日新聞の世論調査で内閣支持率は23%となり、2012年12月に自民党が政権に復帰してから最低を更新した。
岸田首相に首相を「早く辞めてほしい」と答えた人は58%で、「続けてほしい」(28%)のほぼ倍。09年2月に財務相が意識をもうろうとした状態で記者会見し、辞任した直後の麻生太郎内閣は「続けてほしい」15%、「辞めてほしい」71%だった。与党内では「自民支持率も減り、野党に転落した麻生内閣に似てきた。救いは岸田さんに失言がないことくらい」(公明党ベテラン)という厳しい見方が漏れる。
支持率の押し下げ要因は、最大…