前代未聞、97%後払いは「抜け道」か 大谷の規格外契約に全米注目

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ニューヨーク=遠田寛生
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 「僕の優先順位は、契約形態からわかるように、勝つことが一番大事なこと」。14日(日本時間15日)の会見で、大谷は言葉に力を込めた。

 その契約には、二重の驚きがあった。まず、額。9日(同10日)、大谷の所属事務所「CAA」が公表した内容は、10年総額7億ドル(約993億円)。米スポーツ界での史上最高額に衝撃が走った。

 そして、大半が後払いだった。AP通信によると、プレーする10年間の年俸は200万ドル(約2億8千万円)。残りの6億8千万ドル(約965億円)は、2034年から43年に支払われる。

 年俸の一部後払いは大リーグの労使協定で認められており、割合や期間に制限はない。一部後払いによって、球団は総年俸額を抑えられ、選手は在籍期間終了後も長期間にわたって収入を得られるメリットがある。

大谷「僕は後払いでいいです」

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