全国の子ども食堂が9131カ所に 公立中学校数とほぼ並ぶ

有料記事少子化を考える

浜田陽太郎
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 全国にある「こども食堂」の数が今年度、前年度より1768カ所多い9131カ所になったことがわかった。認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」(湯浅誠理事長)が14日、調査結果を公表した。新型コロナウイルス感染症の5類移行を受け、地域のつながりを取り戻そうとする意識の高まりが後押しになっているという。

 同法人によると、2018年度の調査開始以来、増加数は過去最高。全ての都道府県で増えており、総数は全国の公立中学校数(約9300)とほぼ並んだ。東京は1千を超え、増加数(170カ所)もトップに。企業が開設するケースが増えているという。全国での年間の延べ利用人数は1584万人で、うち1091万人が子どもと推計している。

校区に一つ以上が初めて3割超に

 同法人は「すべての子どもが…

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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2023年12月15日8時30分 投稿
    【視点】

    9131カ所のこども食堂は、9131カ所のつながりの輪だ。 上須道徳先生(研究代表者:大阪大学大学院経済学研究科、教授)を中心にこども食堂が持つ可能性や課題について議論する場(※)に参加していると、そこに「こども食堂のお手伝いがしたい」と

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    本田由紀
    (東京大学大学院教育学研究科教授)
    2023年12月15日8時30分 投稿
    【視点】

    内閣府「令和3年 子供の生活状況調査の分析 報告書」(2021年12月)の図2-4-2-5によれば、「夕ごはんを無料か安く食べることができる場所」を「利用したことがある」中学生は、世帯所得が中央値の2分の1未満の世帯の子どもで3.4%、2分

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