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官房長官の後任打診、浜田前防衛相が固辞 「自分にはできない」

有料記事岸田政権

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 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、事実上の更迭となる松野博一官房長官の後任について、岸田文雄首相が首相側近を通じて浜田靖一防衛相(無派閥)に就任を打診したが、浜田氏は固辞した。複数の政権幹部が明らかにした。

 浜田氏へは12日に打診があったという。首相側近から首相の意向として「官房長官をお願いしたい」と伝えられ、浜田氏は「自分にはできない」などと応じたとされる。首相は裏金問題で派閥への批判が高まっていることを考慮し、官房長官の後任は無派閥から起用したい考えだった。

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 首相は、組織的に裏金を作っ…

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    内田晃
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年12月13日14時40分 投稿
    【視点】

    内閣の要の官房長官ポストを首相の意向として打診し、固辞される。乾坤一擲の人事が実現できない、岸田首相の求心力低下を象徴的に表す出来事です。 首相は、政務三役から安倍派を一掃する当初の構想も党内の反発を受けるなどして、修正に追い込まれま

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年12月13日14時49分 投稿
    【解説】

    政権崩壊につながる最悪のシナリオの一つに、「人事ができなくなること」があります。内閣が「泥舟」だと思われるようになると引き受け手がいなくなり、にっちもさっちもいかなくなって首相もろともリセットせざるをえなくなるというものです。 しかし

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