自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は、交代させる意向を固めている同派所属の政務三役計15人のうち、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4閣僚交代の人事を14日に実施する方向で調整に入った。今国会閉会に合わせた13日の記者会見で表明する。政権幹部が明らかにした。
続投する閣僚を含めて全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、該当する4閣僚の入れ替えだけで対応する方針だ。
安倍派では直近5年間で5億円にのぼる裏金を所属議員にキックバック(還流)していた疑いが出ている。首相は、同派の裏金づくりが組織的とみられていることから、安倍派所属の政務三役計15人と党幹部を交代させる方針。国会閉会後に東京地検特捜部の捜査が本格化するとみて、政権運営への影響を考慮し、4閣僚を先行して交代させる考えだ。
松野、西村両氏は同派の実務…