国内唯一のトロリーバス廃止へ 立山黒部アルペンルート

大谷秀幸
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 国内屈指の山岳観光ルートで富山県長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の立山トンネル(3・7キロ)を走る国内唯一のトロリーバスが来年12月1日で廃止され、電気バスに置き換えられることになった。運行する立山黒部貫光が11日に発表した。

 トロリーバスはトンネルの天井に張られた架線から電気の供給を受けて走り、無軌条電車に分類される。同社によると、1996年に運行を開始。ルート最高地点の室堂(2450メートル)と大観峰(2316メートル)を結ぶトンネルを約10分かけて走る。しかし、修理のための部品を調達できなくなり、廃止を決めたという。

 同ルートの長野県側の扇沢と富山県の黒部ダムを結ぶトンネルでは関西電力がトロリーバスを運行してきたが、2018年に廃止され、電気バスに置き換えられていた。(大谷秀幸)

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