江東区長選、元都部長の大久保朋果氏初当選 「政治の信頼回復」焦点
区長選で違法ネット広告を流したとして捜査を受けた前区長の辞職に伴う東京都江東区長選が10日、投開票された。無所属新顔の元都部長、大久保朋果氏(52)=自民党、公明党、国民民主党、都民ファーストの会推薦=が、国政野党が推す候補ら新顔4人を破り、初当選を決めた。投票率は39・20%(前回48・86%)だった。
同区長選は今年2度目。4月の前回は自民元衆院議員の木村弥生氏が初当選したが、東京地検特捜部の捜査を受けて10月に辞職を表明した。支援した地元選出の柿沢未途・自民衆院議員も捜査を受け、法務副大臣を辞任する事態に。選挙戦は「政治の信頼回復」が焦点の一つとなった。
また、前回は木村氏ら自民側の有力2候補による争いが中心だったが、今回は3候補に与野党が分かれて対決する形となり、構図が一変した。
大久保氏は「都庁の経験を生かして区民生活最優先の区政を実現する」などと主張。都民ファ特別顧問を務める小池百合子都知事の写真をポスターに使い、知事も公務の合間に繰り返し応援に入るなど「小池カラー」を前面に出して戦った。一方、木村氏を巡る問題に加えて、派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑も発覚した自民は活動が目立たなかった。
無所属新顔の元立憲民主党区議、酒井菜摘氏(37)=立憲、共産党、れいわ新選組、社民党、東京・生活者ネットワーク支持=は、野田佳彦元首相ら立憲や共産の国会議員が連日応援に入り、政権や自民批判を展開して支持を求めたが、及ばなかった。
ほかに、医療法人理事長の小暮裕之氏(44)=日本維新の会推薦=、元区議の三戸安弥氏(34)、元国税庁職員の猪野隆氏(58)の無所属新顔3人も敗れた。
区選管が発表した確定票は以下の通り。
大久保朋果氏=5万7029票▽酒井菜摘氏=3万4292票▽三戸安弥氏=3万132票▽猪野隆氏=2万8819票▽小暮裕之氏=1万2649票。
- 【解説】
我々JX通信社で事前に情勢調査を行っていたが、電話で1週間前に態度を表明しない有権者が5割いた。これはかなり高い水準で、その分投票率の低下が予想された。今の江東区政は柿沢氏、木村氏、山﨑氏の各系列もとい「殿上人」が三国志だとか言って争った結
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