北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸・開業まであと98日となった9日、停車駅のある石川県加賀市で、カウントダウンフォーラム（同県主催）があった。アナウンサーの福澤朗さんら鉄道を愛する3人が、北陸新幹線の魅力を語り合った。

　鉄道・運輸機構の計画では、9月下旬に始まった北陸新幹線の車両走行試験はこの日までとなり、開業100日を切った最初の週末でもあることからフォーラムが企画された。

　福澤さんが「北陸新幹線に『ジャストミート！』」と決めぜりふを交えて絶叫。俳優の村井美樹さんやサクソフォン奏者の上野耕平さんと軽快なトークを披露し、訪れた約400人を楽しませた。福澤さんは「富山の富、金沢の金、福井の福を手に入れることができる。パワートレインができ上がる」と期待を寄せた。

　「撮り鉄」でもある村井さんは小松駅や加賀温泉駅を訪れた際の写真を交え、「雪の白山をイメージした駅舎や、九谷焼のタイルがおしゃれ」などと絶賛。城好きでもあり、福井の丸岡城や一乗谷城に「『弾丸』で城めぐりできるようになる」とも語った。

　上野さんは北陸新幹線で流れる「北陸ロマン」を演奏。「北陸は空の色が少し寂しいのがいい。自分を見つめ直せる。食や温泉と合わせ、空を活用するのもいいと思う」と語った。

　福澤さんは「テレビ業界では、牛肉やマグロなど赤いものを放送すると視聴率が上がると言われる。カニの赤なんか最高」とも語った。（土井良典）