「ハマスが性暴力」訴え強めるイスラエル 米国も同調、ハマスは否定

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エルサレム=清宮涼
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 パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を続けるイスラエルが、10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃で女性らへの性暴力があったとして非難を強めている。一方、ハマス側は「イスラエルのプロパガンダだ」と主張し、性暴力を否定している。

 米ニューヨークの国連本部では今月4日、イスラエルなどが主催するハマスの性暴力をめぐる会合が開かれた。ハマスによる襲撃後、女性が服のない状態だったり、遺体を切断されたりしていた、と目撃者らが相次いで証言した。イスラエル警察のライヘルト氏は「人間性に対するひどい犯罪が行われた」と訴えた。女性だけでなく男性も性被害に遭ったとしている。複数の男が女性に対して性的暴行するのを目撃した、との証言ビデオも上映された。

 ハマスによるイスラエルへの攻撃では、約1200人が殺害され、約240人が人質となった。イスラエルは「ハマスの壊滅」を掲げてガザ地区への侵攻を続け、ガザ保健省によると死者数は1万7千人以上に拡大。国際社会では懸念が高まっており、国連は停戦を繰り返し呼びかけてきた。

 一方でイスラエルは、ハマスによる性暴力があったとの訴えに国連機関や人権団体が取り組んでこなかったとして、反発を強める。

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