フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは7日、中国・北京で開幕し、男子のショートプログラム(SP)があった。
前回大会優勝の宇野昌磨(トヨタ自動車)は三つのジャンプ要素を全て成功させ、首位と0・88点差の106・02点。今季自己ベストで2位につけた。
演技後には珍しくガッツポーズを見せていたが、会心の演技から出たものではなかったという。
演技後の報道陣との主なやり取りは、次の通り。
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――演技を振り返って。
「最終的には落ち着いた演技になりましたけど、(直前の)6分間練習から不安定な部分が多かったので、ステップまでは『落ち着いてジャンプを』という演技になりました」
「それはステファン(・ランビエルコーチ)も同意見で。『でも、ステップは良かったよ。スピンは良かったよ。今は自分のベースを出した。次はチャレンジをできるように』と言われました」
「ステファンも(11月の)NHK杯の後、(フリーで跳んだジャンプに回転不足の判定が相次いだため)すごく落ち込んでいました。日々の練習をベストな形で出したけれど、(練習したことが)なかったかのよう(な結果)になってしまったことで悲しんでいたんだと思うんです。けど、そんなステファンの存在がすごくうれしかった。今後もまた同じ演技ができるようにという思いで臨んでいます」
――(演技を終えた時点で)今季世界最高点です。
「どうですかね、この後、塗り替えられるような気もしますけど(笑)」
「フリップはベストじゃなかったです。(フリーまで)1日空くので、ジャンプの調整としては問題ないんじゃないかなと思います」
――フリップは6分間練習でも苦戦していました。
「結構てこずっていましたね。本番は力でねじ伏せようと思っていたので、すごい方向に跳んでいったと思うんですけど。『よう降りるな』と思って」
――フリップの調子が悪かった要因は?
「色々試してはいたんですけど、なかなかうまくハマらず。最終的には気合でっていう感じになってしまったのが、不服ではあります。もう一回やったら失敗するかもしれないですし」
「でも、僕の中で考えていた…
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