「原爆の父」描く米映画「オッペンハイマー」、日本でも来年公開へ
細見卓司
「原爆の父」と呼ばれる物理学者ロバート・オッペンハイマーを描いた映画「オッペンハイマー」について、配給会社ビターズ・エンドは7日、2024年に公開すると発表した。米国では7月に公開されて世界的にヒットしたが、原爆の被害を直接的には描いておらず、日本での公開の行方が注目されていた。
毎年3月ごろに授賞式がある米アカデミー賞のノミネート入りが有力視されており、日本での公開時期もアカデミー賞の動向をにらんで決められるとみられる。
「オッペンハイマー」は、英国出身のクリストファー・ノーラン監督が手がけた話題作。第2次世界大戦中にオッペンハイマーの指揮で原爆を開発した「マンハッタン計画」の経緯や、オッペンハイマーの葛藤を描く。ノーラン監督はリアリズムを基調としてアメコミのヒーロー・バットマンの苦悩を描いた「ダークナイト」や、時間と空間を巧みに利用した「インセプション」「ダンケルク」「TENET テネット」などで知られる。
米映画情報サイト「IMDb…