内閣官房報償費(官房機密費)の使い道について、河村建夫元官房長官が4日、朝日新聞の取材に応じ、在任中に「陣中見舞いとして持って行くことがあった」と語り、選挙向けに支出していたことを明らかにした。機密費は「国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため」と定められているが、政府は具体的な使い道を明らかにしていない。
河村氏は2008年9月から09年9月、麻生政権で官房長官を務めた。09年8月の衆院選で自民党は敗れ、政権交代が起きた。
河村氏によると、機密費は月1億円ほど支出し、使い道は「大きな額は麻生太郎首相(当時)に相談をしていた。指示があるときもあった」。
選挙向けの支出について「官房長官として(応援に)呼ばれた際や、(自民党)総裁が(応援に)行かないといけないケース」と説明。自らの手帳に記録を残したと語ったが、具体的な支出先や金額は明らかにしなかった。「野党対策とかの必要経費として(自民党の)国会対策委員会に渡した」とも語った。
機密費の役割を「官邸の交際…
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- 【視点】
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