ボリショイ劇場の新総裁にゲルギエフ氏 「侵攻反対」の前任者と交代
ロシアのミシュスチン首相は、ロシアを代表する国立ボリショイ劇場の新しい総裁にロシアの世界的指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏を任命する文書に署名した。ロシア国営タス通信が1日伝えた。
ゲルギエフ氏はロシアのプーチン大統領と近い関係にある。昨年ロシアがウクライナ侵攻を開始した後、侵攻に批判的な態度を示さなかったとして、首席指揮者を務めていたドイツのミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を解雇されたほか、出演予定だった海外公演がキャンセルされるなど、世界の音楽舞台から追放されていた。
前任のウリン総裁は自らの希…
- 【視点】
ロシアに指揮者はゲルギエフ氏しかいないのか。そう言いたくなる人事です。 ゲルギエフ氏の指揮者や音楽監督としての力量を疑う人はいないでしょうが、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場に加えて、モスクワのボリショイ劇場まで彼の手に委ねるとは
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