偵察衛星で「米軍嘉手納基地を撮影」 北朝鮮が主張、画像は公開せず
ソウル=太田成美
北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、軍事偵察衛星が沖縄県の米軍嘉手納基地を撮影し、金正恩(キムジョンウン)総書記に報告したと報じた。北朝鮮は在韓米軍基地や米国各地の基地の撮影をしたと連日宣伝しているが、日本を撮影したと主張したのは初めて。
同通信によると、国家航空宇宙技術総局の平壌総合管制所は29日に嘉手納基地のほか、米カリフォルニア州のサンディエゴ海軍基地、エジプトのスエズ運河を撮影した画像について金氏に報告したとしている。金氏は「大きな期待と満足」を示したという。ただ、撮影した画像は公開していない。
また同通信は30日、金氏の妹で朝鮮労働党副部長の金与正(キムヨジョン)氏の談話を配信。北朝鮮は偵察衛星の打ち上げを「主権国家の自主権」と主張しており、与正氏は米国に対し、「自主権は協議の議題になり得ず、そのために米国と対座することはない」と強調した。(ソウル=太田成美)
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