りそなHD社長「ステージ変わる」 マイナス金利解除に備え貸出強化

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山本恭介

 りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長は、金利の上昇を見込んで、体制や投資配分を見直す考えを明らかにした。朝日新聞のインタビューに答えた。日本銀行がマイナス金利をやめる時期が近づいているとみて、準備に着手する。

 今の金融緩和が始まった2013年以降、長く0%付近だった日本の長期金利は、米国の利上げと日銀の政策修正で今年に入り大幅に上昇し、一時0・9%台をつけた。南氏は多くの企業の貸し出しに連動する短期の政策金利についても、日銀がマイナス金利をやめる可能性があると指摘。「金利が戻ることを前提に考えると、融資の利益はこれまでと違ったステージになっていく」と語った。

 金利上昇に備え、法人融資の人員を今後3年で200人増やす考え。金利がある時代を経験した社員が少なくなっていることから、企業側のニーズの変化を想定したトレーニングにも力を入れ始めたという。

日本国債の投資方針も見直し「妙味出てきた」

 HD傘下の銀行の法人向けの…

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この記事を書いた人
山本恭介
国際報道部
専門・関心分野
国際関係、マネー、社会保障